北極読本ー歴史から自然科学、国際関係までー
北極読本ー歴史から自然科学、国際関係までー
南極OB会編集委員会/編 A5判 220ページ
北極の疑問に何でも答える“ 北極ペディア” 北極はどんな場所なのか。南極とはどう違うのか。今、何が起こっているのか。探検の歴史から、気象、地理、生物、物理観測、北極域に暮らす人々の営みに至るまで、北極の専門家がビジュアルに解説。
北極の温暖化や北極海航路など、いま注目の話題が満載。
【目次】
1 北極地域の概説
北極圏 、北極帯、北極域
北極海
北極域の気候特性
地球の冷源域としての北極域
北極域の気候変動
2 北極地域の地理
多様性を持つ北極地域
北極地域の範囲
北極地域の景観と地域区分
地域区分ごとの地理的特徴
3 北極の氷床、現在と過去
北極の氷床
北半球氷床の始まりと盛衰
最終氷期最盛期の北半球氷床とその融解過程
第四紀のグリーンランド氷床変動史
4 グリーンランド氷床の雪氷学
グリーンランド氷床の概要
グリーンランドのアイスコアからわかること
次世代の調査
5 北極域の気候
北極気候の地域特性
北極の雪氷分布
北極温暖化増幅
変わりゆく北極の気候
6 北極域の気象・水象
北極域の温暖化
北極層雲
北極域の降水量と積雪
北極域の河川
河川氷の融解
7 北極域の永久凍土
永久凍土の発見
永久凍土の分布
変動する永久凍土
氷と有機物を多量に含む永久凍土、エドマ層
マンモスの眠るエドマ層
幻の島、サンニコフ島
エネルギー資源の宝庫、北極圏
8 北極海と海氷域
海氷
海洋構造
北極海の海流と周辺海域との海水交換
北極域の地質構造
プレートテクトニクス
北極海の地質と海底地形
北極域の地質構造の形成過程
北極域の地下資源
10 地球物理観測
地磁気
オーロラ現象
国際観測網
11 北極の生物
北極の陸上生物
北極の海洋生物12 北極探検史
15世紀以前の探検から大航海時代
大西洋北方海域の探検
オランダ人による北東航路探検の開始
英国人による北西航路の探検
19世紀以降の北東航路探検
ロシア人によるシベリア探検
北極点到達の挑戦
13 北極海航路
北極海航路とは
北極海航路の現状ー四つのトピックス
技術的課題
14 北極民族の歴史と分布
地帯の民族分布
極北民族の移動
極北民族に由来と人口
シベリアの民族と言語
カムチャツカ半島の民族
中央・東シベリアの民族と言語
西シベリア・北欧
現代社会の先住民族
コラム
スバールバル条約
セーベルナヤ・セムリャ諸島
スピッツベルゲン島における周氷河地形
国際極年
北極の中谷宇吉郎
日本人による北極雪氷コア研究の事始め
最近のわが国の北極研究の動向
世界最北の観測村、ニーオルスン
オホーツク海の流氷、最も低緯度の海氷
日本の北極研究の先駆者、太田昌秀博士
地磁気共役点観測
元祖“ペンギン”は、北半球の鳥だった
日本の北極研究の前夜ー北方探検から北極研究の嚆矢まで
北極の地政学
北極域のバイキング
世界最北の先住民集落、シオラパルク村