地震予知の科学
地震予知の科学
(BK-32002)
日本地震学会地震予知検討委員会/編 東京大学出版会/刊4-6判 246p
世間では「地震予知などできるわけがない」という批判がある一方で,非科学的な「地震雲」などの地震予知がマスコミに好んで取り上げられる.しかし,地震予知研究は最近の10年間で実に多くの成果を出しているのだ.最も科学的,かつ最先端の成果をわかりやすく解説した決定版.
主要目次
1 地震の発生をあらかじめ知るとは
なぜ人は雲を見ると地震を予知したくなるのか/地震予知とは何か/長期予知と場所・規模の予知
2 これまで何が行われてきたか
日本の地震予知研究の歴史/過去の例、海外での例
3 この10年で何が明らかになってきたのか
「ぺったり」と「ずるずる」地震を起こす場所はどちら?——アスペリティの発見/地震を起こさないゆっくりすべり/コンピュータの中で地震を起こす——シミュレーション/研究の進歩を支えた種々の観測網/プレート境界型地震の中期予知の実現に向けて
4 地震を予知することの今
東海地域で何が行われているのか/東海地域で見えてきたゆっくりすべり/東海地域の予知ができるとは——科学から社会へ/緊急地震速報という試み——科学を防災に用いるということ/津波予報、その世界に冠たる技術——科学を防災に用いるということ
5 地震予知のこれから
地震予知のこれから/地震予知の新兵器/海外での新しい地震予知研究の流れ/地震予知と社会/再び地震予知とは?
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