気象ブックス018. 黄砂の科学
気象ブックス018. 黄砂の科学
(BK-22102)
甲斐憲次/著 成山堂書店/刊 4-6判 168p
近年頻発する黄砂。中国内陸部でのフィールド観測を元に,黄砂の発生現場から日本へ至る道のりを追跡。さらに,黄砂発生の背景にある大陸内陸部の環境変化から,黄砂の予報まで,ひとつひとつ具体例を取り上げ,黄砂の全貌を解き明かす。
黄砂の発生源となる中国の砂漠地帯へ、20回以上も足を運んできた。現地では砂嵐の中でも激しいものを「黒風」と呼ぶ。太陽が月のようにかすみ、一夜にして車のフロントガラスに大量の砂が積もる。「発生源地殻では大きな粒子がたくさん落ちる。中国や韓国の被害の実情は日本と全く違う」中国西部のタクラマカン砂漠へ観測基地を置く責任者を務めた。大気中の微粒子を調べるれーざーレーダー。装置の大半を自分たちで作り、黄砂が舞い上がる条件などを解き明かしてきた。黄砂の理解には、人工衛星や大型コンピュータを駆使することも欠かせない。
関連商品
-
¥1,728