航空気象　運航関係者のための数値予報図の解釈

中山 章/著　日本航空機操縦士協会/刊　B5判　255p

「航空気象」と題する本はこれまでにいくつも出版されているが、これほど「実践的な航空気象」の本は見たことがない。それは日本航空機操縦士協会の「有志の集まり」を対象にして著者が行った、数値予報勉強会での講義メモが草稿となっているためだ。民間航空機会社、自衛隊、航空局、新聞社などの機長やパイロット、気象庁関係者、管制官、ディスパッチャーなどすべての航空関係者が含まれており、運航者の立場からも気象担当者の立場からもわかりやすい航空気象の解説に努めているために、一方的な「航空気象学」となってはいないからだ。