天気の100不思議

村松照男/著　東京書籍/刊　A5判　232p

「台風の目は瞬きをする？」「梅雨があるのはヒマラヤ山脈があるから？」「天気予報はなぜできる？」など春・夏・秋・冬，地球まるごと様々な天気の不思議を100のテーマで紹介。

目次
1章　いろいろな天気の不思議
1 　台風の目は円くない？
2 　台風の目は台風の中心ではない？
3 　台風の目は瞬きをする？
4 　台風の目と目は引き合う？
5 　冬雷と不思議な雷
6 　渦、限りなく不可思議なもの
7 　カエルが空から降ってくる？　竜巻のしくみ
8 　ヒマラヤ山脈を削ると梅雨がなくなる？
9 　集中豪雨と入道雲の群れ
10　2002年の大洪水と2003年の大熱波
11　白い霧と黒い霧の不思議
12　ダウンバーストで飛行機が墜落？
13　魔女の風　フェーン現象
14　サンパチ豪雪は1万年に1回の異常気象
15　エルニーニョと御神渡りの不思議な関係
16　成層圏に吹く不思議な風
17　地球の自転が気象を左右する　コリオリの力

2章　天気を測る
18　風の姿、風を測る
19　雨の長さ、雨を測る
20　マイナス67.8℃の最低気温は流刑囚が観測した
21　気圧の発見から天気予報へ　気圧を測る
22　地球環境に影響する微量気体の役割
23　アメダスとウインド・プロファイラー
24　気象レーダーとドップラーレーダー
25　宇宙からの気象観測　気象衛星ひまわりからMTSATへ

3章　四季の天気のしくみと異常気象
26　太陽と水と地球の自転が気象を左右する
27　光の春から色の春へ　桜前線の南下
28　春雷と雷三日　四季の雷
29　杉花粉症は国民病
30　メイストーム　爆弾低気圧の発達
31　高気圧のいろいろ
32　雹のしくみ
33　梅雨は空の水道　梅雨のメカニズム
34　北緯30度線付近の多雨と小雨のコントラスト
35　冷夏のしくみ　冷夏をもたらす「やませ」
36　台風の発生とアジア名
37　台風は真水のスーパータンカー
38　三角波と一発大波　うねりは2000km遠方から
39　紅葉と初冠雪
40　木枯らしと時雨
41　北陸の豪雪と関ヶ原の雪
42　重油の流出と流氷の動きの不思議
43　春の雪と江戸の大雪
44　春一番
45　秋雨の峠　梅雨と秋雨の違い

4章　雨、雪、曇、光からの贈りもの
46　雲はどうしてできるのだろうか？
47　雲にはどんな種類があるか？
48　雪の結晶は天から手紙
49　樹氷や霧氷の不思議なふるまい
50　暖かい雨、冷たい雨の降るしくみ
51　降水のいろいろ
52　雪の結晶を作る。霧を消す。
53　空はなぜ青く、夕焼けはなぜ赤い？
54　虹の不思議
55　ブロッケンの妖怪
56　緑の太陽　グリーンフラッシュ
57　蜃気楼
58　日本で見えたスーパーオーロラ

5章　天気予報と気象情報を読む
59　天気予報はなぜできる？
60　数値予報はどこまで進んでいるか？
61　天気予報の魔法のタネ　GPV
62　マルチメディア時代の天気予報
63　帆船台風の進路予報
64　台風情報をどう読むか
65　週間予報を読む
66　長期予報はなぜ難しいか？
67　降水確率・不快指数・体感温度
68　気象予報士とは？
69　インターネットで気象情報を読む
70　姿なき空の魔物
71　山の気象の見方
72　天気と経済　1℃のお天気経済学
73　雷予測ビジネス

6章　地球環境の変化と温暖化の行方
74　ヒートアイランドで熱帯夜が急増する？
75　酸性雨　国境を越えて広がる大気汚染
76　中国大陸からやってくる黄砂
77　オゾンホールと増える有害紫外線
78　火山噴火は地球を冷やす？
79　現在は穏やかで過ごしやすい間氷期　気候変動の歴史
80　温室効果と放射平衡　エネルギーバランス
81　増加する二酸化炭素　地球温暖化の原因
82　二酸化炭素の行方と地球温暖化
83　地球温暖化の現在の姿と100年後の姿
84　レバノン杉　気候変動と文明の衰退
85　南極大陸の氷に刻まれた80万年の年輪

7章　気象災害の行方
86　最大の保険金支払いをもたらした台風
87　岩を動かした突風
88　史上最強のトルネード
89　日本における最大の竜巻被害
90　都市型豪雨で首都水没の恐怖
91　頻発する集中豪雨の被害
92　高潮災害と広域大停電
93　現在は大被害台風襲来の危険期間
94　日本と世界における気象災害と台風被害
95　燃える竜巻　火災旋風

8章　おもしろ気象コラム
96　ナポレオンは本当に冬将軍に敗れたのか？
97　神風は日本を救い、歴史を変えたのか？
98　奥の細道　「佐渡の荒海」の句に台風の影
99　気象ノンフィクション
100　消えたオホーツク文化人

あとがき・著者紹介・参考文献索引