レオナルド・ダ・ヴィンチ「マドリッド手稿」
レオナルド・ダ・ヴィンチ「マドリッド手稿」
岩波書店/刊 オリジナル複製本
イタリアの天才レオナルド・ダ・ヴィンチがその67年間の生涯でどれほどの業績を残したのかという評価について実は20世紀前半までさまざまな意見もあり定まってはいなかったといえる。その評価が一気に高まったのはこの「マドリッド手稿」の発見であった。なぜなら「マドリッド手稿」はレオナルドに関する知識全体をほぼ20%追加するものであったからだ。レオナルドといえば私たちの多くはモナ・リザなどの名画を思い浮かべるが彼の絵画作品は厳密にいうと9点しか残っていないという。現存するレオナルドの手稿、素描・素画の類は分類して9部門、約8000ページ以上あるという。それらは「マドリッド手稿」と「レスター手稿」の他、「アトランティコ手稿」「トリヴルツィオ手稿」「鳥の飛躍に関する手稿」「パリ手稿」「解剖手稿およびウィンザー紙葉」「アランデル手稿」「フォースター手稿」ということで9部門となる。それぞれのオリジナルは世界各地の博物館や図書館が収蔵しているが「レスター手稿」のみマイクロソフト会長ビル・ゲイツ氏の個人所有になっている。これらの手稿はレオナルドが生存中に座右に置き、自身の工夫や考え方・考案などを鏡文字で記録したノートでありそのページの多くにこれまた直筆の素描が描かれている。そして現在のように豊富で便利な筆記用具が使える時代とは違い、レオナルドは自身で削って作る羽根ペンとイカ墨のインクでこうしたノートをとっていた。
○第1巻 マドリッド手稿 1(マドリッド国立図書館蔵本原本複製)
○第2巻 マドリッド手稿 2(マドリッド国立図書館蔵本原本複製)
○第3巻 解題(ラディスラオ・レテティ「等」小野健一、裾分一弘、久保尋二訳 付:主要文献)163p
○第4巻 マドリッド手稿 1 本文翻刻(ラディスラオ・レティ「翻刻」清水純一「等」 訳)332p
○第5巻 マドリッド手稿 2 本文翻刻(ラディスラオ・レティ「翻刻」裾分一弘、久保尋二訳)532p
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