四季・動植物前線
四季・動植物前線
(BK-32012)
百瀬成夫/著 技法堂出版/刊
本書では、前半は「季節」にこだわってみた。季節の概念に始まり、各季節にあらわれる生物の変化、さらには各季節にみられる生物と人々とのかかわりあいを事例をまじえながら説明した。また、現在は地球温暖化が問題になっている。温暖化は生態系にも深刻な影響を及ぼすと警告されており、当然、生物と季節の関係にも変化が起こるとの指摘がある。そこで私は、最近わが国の気象官署で観測した生物季節資料をもとに、過去三十年間の生物と季節との関係に特別な変化があらわれたかどうかを調査してみた。その結果、一部の動植物には発生の時期や量に変化がみられた。本書の前半には、その概要も解説してある。
後半は、四季の気候の概要と動植物の前線図である。前線図は気象官署で観測した最新のデータにより作図したが、気象庁の観測項目にない種目については、以前、各地の植物園などの資料をもとに作図されたものもあり、これらも掲載したので総数は大幅に増えた。また、解説文は、それぞれの動植物の特徴、気温とのかかわり、さらにはそれぞれの動植物にまつわる説話などを添えた。本書が生物や季節に関心をお持ちの方々に少しでも参考になれば幸いである。・・・はじめにより
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