空を見る
空を見る
(BK-35002)
平沼洋司/著 武田康男/写真 筑摩書房/刊
人はどんな時に空や雲を眺めるだろう。晴れやかな時だろうか。悲しい時だろうか。そんなアンケートがあった。結果は、「病室の窓から」「介護に疲れた時」「くじけそうになった時」「仕事が終わった時に空を見上げると元気がでる」など、どちらかというと逆境にある時のほうが多いようだ。
果てしなく広がる空や雲を見上げると、勇気や明るさ、未来、期待などが感じられるからだろうか。人生の様々な思いを託しやすいのか、多くの詩人が空や雲を愛し、詩に詠み込んでいる。古人もまた、よく空を眺めていたようだ。万葉集に収められた4500余首の長短かすみしも歌のうち、970余首に雲、雨、雪、露、霧、霞、霜などの気象現象が歌われている。・・・・・本文より
初日の出から蜃気楼やオーロラまで、あらゆる雲や現象を美しい・珍しい写真に著者「本予報官」の詳しい解説とエッセイが、流石です。
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