気象ブックス031 海洋気象台と神戸コレクション−歴史を生き抜いた海洋観測資料

気象ブックス031 海洋気象台と神戸コレクション−歴史を生き抜いた海洋観測資料

(BK-22212)

饒村 曜 著 46判 178p


1890(明治23)年から1960(昭和35)年の間に観測船から集められた海洋観測データは、神戸海洋気象台に集められ、「神戸コレクション」と呼ばれている。近年、これら約100万件の記録がデジタル化され、地球温暖化予測の基礎資料として利用される重要なデータとなっているます。本書ではこの「神戸コレクション」の誕生母体となった海洋気象台の歴史を、エピソードをからめ広く紹介しています。

幕末動乱期−
それは、今日の海洋気象業務の礎が築かれた時代でもあった。

幕末の箱館戦争では、無敵をほこっていた幕府艦隊が自然の猛威の前に、闘わずして敗れ去りました。自然の恐ろしさを知り、海洋観測の必要性を痛感した勝海舟は、船舶からの海上気象観測の報告を義務づけました。
明治期には、中央気象台(現在の気象庁)で行われていました。気象観測データ収集・調査業務は、大正期には神戸海洋気象台にすべての業務が集約され、中央気象台保管の膨大なデータも神戸海洋気象台に集められていました。
関東大震災や神戸空襲など、焼失の危険にさらされながらも、生き抜いてきた海洋観測資料「神戸コレクション」は、他国には類を見ない、長期間にわたる海洋観測の集大成です。近年、地球温暖化研究の基礎資料として活用されており、その価値はさらに高まっています。
本書は、海洋気象台がどのように生まれ育ち、「神戸コレクション」を現代に残してきたのか、現役の気象台長がわかりやすくまとめ、日本の海洋気象業務を学ぶ上で、この上ないテキストです。
また、平成22年3月末をもって引退した気象庁の観測船「高風丸」「清風丸」「長風丸」の“卒業アルバム”としても、気象業務従事者にはぜひ手にしてほしい1冊です。

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