シリーズ〈気象学の新潮流〉
1.都市の気候変動と異常気象
ー猛暑と大雨をめぐってー

シリーズ〈気象学の新潮流〉 <br>1.都市の気候変動と異常気象<br>ー猛暑と大雨をめぐってー

(BK-32067)

藤部文昭/著 A5判 176頁


日本の猛暑や大雨に関連する気候学的な話題を,地球温暖化や都市気候あるいは局地気象などの関連テーマを含めて,一通りまとめたものである。一般読者をも対象とし,啓蒙的に平易に述べ,異常気象と言えるものなのかまで言及する。

目次
1. 明治時代の気候と気象災害
1.1 明治と平成期の東京の気候比較
1.2 明治時代の気象災害
1.3 日本の気候観測の歴史

2. 地球温暖化の実態とメカニズム
2.1 全球平均気温の長期変化
2.2 温室効果と地球温暖化
2.3 気候変動への取り組み
2.4 気候変動の多様性
2.5 平年値と地球温暖化

3. ヒートアイランドの性質
3.1 ヒートアイランドの発見
3.2 晴れた夜のヒートアイランド
3.3 地表面の熱収支
3.4 ヒートアイランドを作り出す熱収支変化
3.5 ヒートアイランドの立体構造と昼夜差

4. 都市気候をめぐる話題
4.1 緑地クールアイランド
4.2 休日は都市の気温が低い
4.3 都市の乾燥化
4.4 都市の霧とその長期変化
4.5 都市の雪と霜の長期変化
4.6 大都市ヒートアイランドの進行は鈍化している?

5. 気候変動の信頼性に関する問題
5.1 地球温暖化の評価における都市アドバイス
5.2 観測方法の変遷とデータの均質性
1. 測器の種類の変遷
2. 観測時刻の変遷
5.3 気象データの統計における問題点

6. 夏の局地風と広域ヒートアイランド
6.1 海風と陸風
6.2 山谷風と広域海風
6.3 ヒートアイランドが作り出す風
6.4 大都市圏の広域ヒートアイランド

7. 猛暑の実態とその長期変化
7.1 日本の高温の記録
7.2 猛暑の地域特性
7.3 フェーン現象をめぐって
7.4 関東内陸部の猛暑増加とヒートアイランド
7.5 気象災害としての猛暑

8. 気候変動と降水の変化
8.1 日本の大雨の記録
8.2 大雨の局地統計
8.3 大雨をもたらす線状降雨帯
8.4 地球温暖化と大雨の増加
8.5 降水量データの均質性の問題

9. 都市が降水に与える影響
9.1 都市の大雨と災害
9.2 都市と降水の関係についての考え方
6.3 都市の降水変化の実例とメカニズム
9.4 東京とその周辺の降水活動に対する都市の効果

参考文献
おわりに
索引

在庫状態 : 在庫有り
¥3,132(税込)
只今お取扱い出来ません

関連商品