図解入門 最新天気図の読み方がよーくわかる本[第2版]

図解入門 最新天気図の読み方がよーくわかる本[第2版]

(BK-44042)

岩槻秀明/著 A5判・2色 284頁


天気図の正しい読み方と考え方を、豊富な図表を使ってやさしく解説した入門書です。気象情報は技術の進歩とともに、適宜アップデートが加えられています。本書は、天気図や気象情報の読み方はもちろん、各種天気図の凡例や防災気象情報について多くのページを割いてわかりやすく解説しました。また、新たに気象情報のひとつとして発表されるようになった「高温注意報」や「特別情報」についても新たに節を追加するかたちで詳細に説明しています。

目次
第1章 天気図に出てくる用語の基礎知識
1-1 天気図の概要
天気図とは?
地上天気図だけでは情報不足
天気図の種類
気象資料も活用して幅を広げる
1-2 天気図に引かれている線について
天気図の線は等値線
線を引くと見えてくるもの
等圧線と等高度線
その他の等値線
1-3 気圧の高いところ、低いところ
高気圧と低気圧の基本
地上天気図における高気圧、低気圧
高層天気図での高気圧、低気圧
1-4 前線について
前線とは?
前線の種類と記号
高層天気図の前線
1-5 収束と発散について
収束と発散
収束・発散と鉛直流
方向発散と速度発散
天気図上の発散・収束
1-6 予想天気図に出てくる物理量
湿数とは?
鉛直p速度とオメガ(ω)
渦度とは?
相当温位とは?

第2章 実況天気図の種類と読み方
2-1 実況天気図の種類とそこからわかること
「実況天気図」とは?
地上天気図
高層天気図
協定世界時(UTC)
2-2 速報天気図(SPAS)
速報天気図の特徴
記号凡例
進行方向、速度について
2-3 アジア地上解析(ASAS)
予報官が解析した天気図
地上観測値は国際式で記入
台風情報はやや詳しく
海上警報も表示
2-4 アジア850hPa天気図(AUPQ78)
地点ごとのデータの読み方
等高度線と高気圧・低気圧
気温分布
湿域の把握
2-5 アジア700hPa天気図(AUPQ78)
基本はアジア850hPa天気図と同じ
高標高領域
2-6 アジア500hPa天気図(AUPQ35)
湿域の表示はないが、基本は一緒
上空の寒気の様子を把握
2-7 アジア300hPa天気図(AUPQ35)
中・下層の高層天気図とは凡例が異なる
等風速線が登場
その他、300hPa天気図で解析できること
2-8 アジア太平洋200hPa高度・気温・風・圏界面図
(AUPA20)
中・下層の高層天気図とは凡例が異なる
ジェット気流を把握する
圏界面高度を把握
低緯度の風向風速分布
2-9 北半球500hPa高度・気温天気図(AUXN50)
他の天気図と構図が異なるので注意
偏西風波動を知る
ブロッキング現象
2-10 沿岸波浪実況図(AWJP)
沿岸波浪計の観測値
沿岸代表点の推定値
等波高線と数値波浪モデルの計算値
波浪用語について
2-11 極東500hPa高度・渦度解析図(AXFE578)
AXFE578は予想図の初期値
AXFE578の凡例
トラフと正渦度域の関連
2-12 極東850hPa気温・風、700hPa上昇流解析図(AXFE578)
天気図の凡例
温度移流のチェック
渦度・温度移流・鉛直p速度の相互関係
前線の有無をチェック
2-13 高層断面図(AXJP130・AXJP140)
天気図の凡例
高層断面図の縦軸・横軸
圏界面
ジェット気流の鉛直構造

第3章 予想天気図の種類と読み方
3-1 予想天気図の種類とそこからわかること
予想天気図とは?
数値予報
予想天気図の種類
発表時刻と予報対象時刻に注意
解析に当たっての注意事項
3-2 アジア地上予想天気図(FSAS24・FSAS48)
発表時刻と予想対象時刻の見方
天気図の記号凡例
海域の現象の予想
総観スケール現象の把握
3-3 極東地上気圧・降水量・海上風予想図(FXFE502・504・507)
FXFE502?507の図の配置
天気図の記号凡例
降水量は誤差を考慮
3-4 極東500hPa高度・渦度予想図(FXFE502・504・507)
天気図の記号凡例
渦度解析のコツ
500hPa特定高度線
3-5 極東850hPa気温・風、700hPa上昇流予想図
(FXFE5782・5784・577)
数値予報図の配置
天気図の記号凡例
太平洋側の雨雪判別の目安に
下層ジェットと大雨<br
前線の予想を把握
3-6 極東500hPa気温、700hPa湿数予想図
(FXFE5782・5784・577)
天気図の凡例
冬季の日本海側の大雪の目安
湿数について
3-7 日本850hPa風・相当温位予想図(FXJP854)
予想対象時刻
天気図の凡例
大雨の可能性をチェック
3-8 沿岸波浪24時間予想図(FWJP)
天気図の凡例
1日1回発表が基本だが、2回のケースもあり

第4章 中・長期予報に関する天気図や気象資料
4-1 週間天気予報とアンサンブル
週間天気予報とは?
「誤差の増大」とバタフライ効果
アンサンブル予報の導入
メンバーとクラスター
スプレッドと精度
4-2 週間予報支援図(アンサンブル)(FZCX50)
各図の配置とそこから得られる情報
500hPa高度及び渦度の図
850hPa相当温位の図
500hPa特定高度線、降水量予想頻度分布(%)及びスプレッド
850hPaにおける気温偏差予想
4-3 週間アンサンブル予想図(FEFE19)
図の凡例
FEFE19はアンサンブルメンバーの平均値
4-4 週間予報支援
(FXXN519)
各図の配置とそこから得られる情報
500hPaの5日間平均と平年偏差
日々の850hPa気温と500hPa高度
500hPa高度の変化
4-5 週間天気予報の信頼度と精度
週間予報の精度はどのくらいか?
天気予報にも難易度がある
「信頼度」という指標
気温予報にも誤差幅が…
4-6 長期予報とその種類
長期予報とは?
長期予報の種類と特徴
気象予報士は長期予報を行えるのか?
4-7 長期予報の発表形態
長期予報の発表される日時
確率表現というあらわしかた
気候的出現率
1ヶ月予報・3ヶ月予報の発表形式
暖候期予報と寒候期予報の発表形式
4-8 異常天候早期警戒情報
異常天候早期警戒情報とは?
発表形態の例

第5章 その他の気象資料
5-1 雨雲の分布をリアルタイムで知る
気象レーダー観測
レーダーエコー合成図
解析雨量
降水ナウキャストと降水短時間予報
5-2 アメダスの観測情報
アメダスとは?
アメダスにおける観測内容の詳細
アメダス観測データの入手法
5-3 ウインドプロファイラ
ウインドプロファイラとは?
ウインドプロファイラの観測原理
ウインダス
5-4 エマグラム
エマグラムとは?
エマグラムに引かれている線
ショワルター安定指数
CAPEとCIN
5-5 黄砂に関する情報
黄砂とは?黄砂観測と実況図
黄砂の予想
5-6 紫外線に関する情報
紫外線について
紫外線に注意が必要なケース
UVインデックス
紫外線情報の例
5-7 気象衛星画像
気象衛星画像の種類
夜でも衛星画像が撮れる理由
気象衛星画像の解析ポイント

第6章 台風・防災気象情報
6-1 台風の実況情報とは?
台風に関する情報の要素
大きさ、強さ
中心気圧
最大風速と最大瞬間風速
強風域と暴風域
台風の上陸、通過
6-2 台風進路予報
台風進路予報の見方
台風5日進路予報
暴風域に入る確率
6-3 気象警報・注意報
警報と注意報の定義と種類
警報・注意報の実際の運用
気象業務法における警報の規制
6-4 土砂災害や洪水に関する情報
記録的短時間大雨情報
土砂災害警戒情報
河川予報
6-5 竜巻注意情報と竜巻の予兆
竜巻とはどういう現象か?
竜巻注意情報の意義
竜巻注意情報の発表例
天気の急変と竜巻の予兆
6-6 高温に関する情報
異常高温予想時の情報体系
高温注意情報
6-7 特別警報
特別警報と従来の警報のちがい
気象等に関する特別警報の発表基準
特別警報発表時の対応について
特別警報の課題

第7章 天気図をもとに解析する
7-1 地上天気図と気圧配置
気圧配置と天気変化のパターン
気圧配置の事例:日本海低気圧型
気圧配置の事例:西高東低型
地上天気図を読む上での着目点
7-2 高層天気図を解析する
高層天気図と色鉛筆を用意
850hPa天気図を解析する
700hPa天気図を解析する
500hPa天気図を解析する
7-3 大気現象を立体的に把握する
500hPaの渦度と等高度線
850hPaの気温分布と風
700hPaの上昇気流
低気圧の立体構造を組み立てる
コラム
冬季太平洋側の雨雪判別
圏界面と積乱雲の雲頂
梅雨前線の解析
長期予報の予測手法
春先の夕焼け
オゾン層とオゾンホール
日焼け
予報用語としての「雨の強さ」の表現

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