面白南極料理人 文庫

面白南極料理人 文庫

(BK-15012)

西村淳/著 新潮社/刊 文庫版


「南極観測隊って知ってる?」
こんな質問をもし貴方がされたら何と答えるだろうか?
「名前くらいなら-」「タロ・ジロでしょ」「ペンギンがいてオーロラが出て……」「高倉健も行ったんだよねー」「昭和基地!どこにあるか知らないけれど……」
こんなところだろうか。知名度の割に中身が知られていないのが「南極観測隊」の実体ではないかと思う。人によっては「まだ行ってたの?」なんて答えもかえってくるだろう。行っているのですよ、それもずーっととぎれることなく……。私は今を去る12年ほど前に、第30次隊として昭和基地で越冬隊生活を送り、今回は第38次隊として、昭和基地から離れること1000・、標高3800m、平均気温マイナス57℃・最低記録気温マイナス79.7℃の世界で最も過酷な観測地帯と言われる「ドームふじ観測拠点」通称「ドーム基地」で8名の隊員と共に、越冬してきた。
生物はおろかウィルスさえも生存することが許されない、地の果て・白い砂漠とも言える地で、9名の普通のオッサンたちがどんな生活をしていたのか。帰国してはや3年、今は所属するそれぞれの組織で活躍している隊員諸氏だが、越冬隊当時は、過酷な自然や環境にびっくりしたり、めげたり、楽しんだり、今考えても思わずニンマリしてしまう人間模様が、それこそ分単位で繰り広げられた。高倉健のようなりりしい隊員は出てこず、ペンギンやアザラシもはるか1000・の彼方。映画になるような、命がけの冒険も起きないが、それでもとぼしい機械力・資材・燃料・人力等々を駆使して毎日の生活を楽しみながら、笑いをたやさず越冬生活を送ってきた「第38次南極地域観測隊 ドームふじ観測拠点越冬隊」の9名の普通のオッサンたちと共に、しばしの「南極ワンダーワールド」を楽しんでほしい。    ・・・・・・まえがきより

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