レオナルド・ダ・ヴィンチ素描集「英国大室ウィンザー城所蔵」

ケネス・クラーク/カルロ・ペドッレティ解説　細井・佐藤・横山・村上・養老/訳　A3変形版上製函入り全3巻　朝倉書店/刊

原書はレオナルド研究の金字塔と高く評価されています。
ウィンザー城所蔵のレオナルドの全素描700点か余りをすべて収録しました。
30点余りを除き原寸大の大きさです。
各分野の日本を代表する研究者が万全の翻訳にあたりました。

レオナルド・ダビンチの画家としての業績と、建築・工学及びその他の純粋科学・応用化学への多岐にわたる活動はヨーロッパ文化史の中で特異な地位を占めています。英国大室ウィンザー城所蔵のレオナルド・ダビンチ素描コレクションは世界でももっともすばらしいもので、本コレクションはレオナルドの芸術と知性のすべて知り、レオナルドの天才の全体像を学ぶ比類ない機会を与えています。

本書は3巻から構成されています。
第1巻ではまず序論・補遺でレオナルドの素描の歴史、レオナルドの様式とテクニックの発展を扱い、続いて本文で550枚の動植物・風景・風および水の動きの研究・化学的スケッチ等の素描を一点一点解説します。
第2巻ではニュープリントの原版と現在最高の印刷技術を用いて、これらの素描を可能な限り原寸大で収録しています。
第3巻は解剖に関する150枚に及ぶ素描・書き込みを収載し、その解説を付しています。
翻訳は、美術・美術史学・建築史・科学誌・解剖学の分野から、いずれも日本を代表する研究者が当たっています。

細井　雄介/佐藤　栄利子/横山　正/村上　陽一郎/養老　孟司　共訳　斎藤　秦弘　編