「航空気象ノート別冊」　航空気象情報の利用と手引　2017年3月（2020年３月一部改正）

気象庁　航空気象管理官/監修　A4版　176ページ
（2020年3月　一部改正）

　航空従事者（操縦士 パイロット）、（運航管理者 ディスパッチャ）の方にオススメの書籍です。

本書の特徴は、航空従事者が利用する「飛行場に関する気象情報」、「空域に関する気象情報」、「国際航空のための気象情報」、「航空気象予報向け実況図・予想図」、「航空気象解説報」、「航空路火山灰情報」、「降灰情報」の使い方についての解説です。

他の書籍では詳しく触れられていない、航空気象予報ガイダンス（降雪・気温・風・発電確率・視程・雲）の作成で使用されている「METAR」、「SPEC」、「SCAN」と通報されている「大気現象（現在天気」、「雲量・雲底の高さ」、「雪（TS）・積乱雲（CB）・塔状積雲（TCB）」に関する関する判定処理手順の解説があります。

実況把握のための観測データ（気象衛星画像、気象レーダー、ウインドプロファイラー）の利用事例解説は、気象予報士試験の学習参考書としてもお勧めです。

もくじ

1.観測関連
1-1　METAR、SPECI で通報される内容
1　通方式
2　特別観測の実施基準（SPECI基準）
3　風向風速
4　卓越視程
5　滑走路視距離　（RVR）
6　大気現象（現在天気）
7　雲
8　気温
9　気圧
10　低層ウィンドシアー情報
11　国内記事

1-2　自動METAR、SPECI で通報される内容
1　自動METAR/SPECI を通報する空港
2　自動METAR/SPECI の特徴
3　特別観測基準（SPECI 基準）
4　通方式
5　自動METAR/SPECI の作成方法
6　自動METAR/SPECI の各通放置のアルゴリズム等
7　大気現象（現在天気）の計算処理
8　雲量・雲低の高さの計算処理
9　TS、CB・TCUの計算処理

1-3　SCAN で通報される内容
1　SCAN を通報する航空気象観測所
2　通方式

1-4　雷監視システム
1　観測方法の概略
2　LIDEN の利用上の注意点と観測の特徴

1-5　空港気象ドップラーレーダー
1　はじめに
2　観測の仕組み
3　シアーラインとマイクロバースト
4　ウインドシアー情報文
5　MetAir で提供している画像の種類の説明

1-6　空港気象ドップラーライダー
1　概要
2　観測・検出の種別
3　利用上の注意点
4　LIDAR によるシアーライン・マイクロバーストの検出事例とデータの提供
5　航空気象情報提供システム（MetAir）で提供している画像の種類の説明

1-7　気象衛星
1　ひまわり8号・9号の観測バンドと解像度
2　可視、赤外、水蒸気、3.9μm画像の見方
3　広域雲解析情報図（TSASI/TSAS2)の見方
4　高頻度衛星雲観測プロダクト

1-8　レーダーエコー強度、レーダーエコー頂高度
1　各プロダクトの作成方法
2　利用上の注意点

1-9　ウィンドプロファイラ
1　気象庁のウィンドプロファイラの概要
2　観測方法
3　品質管理
4　提供データ
5　データの特徴

1-10　空港低層風情報（ALWIN）

1　AIWIN の概要
2　作成処理システムとデータの流れ
3　画像データ

2.予報関連
2-1　　飛行場に関する気象情報
1　飛行場予報
1運航用飛行場予報（TAF）
2着陸用飛行場予報（TREND）
3離陸用飛行場予報（TAKE-OFF FCST）
2　飛行場警報
3　飛行場気象情報
4　飛行場気象解説情報
5　飛行場時系列情報
6　空港周辺の予想図
7　飛行場悪天監視

2-2　空域に関する気象情報
1　高層断面図（AXJP130/140）
2　毎時大気解析・予測情報
3　国内悪天実況図（UBJP）
4　挟域悪天実況図（UBTT・UBGG・UBBB）
5　国内悪天解析図（ABJP）
6　国内悪天予想図（FBJP）
7　下層悪天予想図（FBSP・FBSN・FBTK・FBOS・FBKG・FBOK）
8　挟域悪天予想図（FBTT・FBGG・FBBB）
9　国内航空路6・12時間予想断面図（FXJP106/112）
10　国内悪天12時間予想図（FBJP112/212/312/412）
11　シグメット情報
12　熱帯低気圧に関するシグメット支援情報
13　空域惡天監視
14　進入管制区惡天監視

2-3　国際航空のための情報
1　国際航空用悪天予想図
2　国際航空用風・気温予想図
3　北太平洋300hpa 天気図（AUPN30）
4　アジア太平洋250hpa 高度・気温・風図（AUPA25）
5　アジア太平洋200hpa 高度・気温・風・圏界面図（AUPA20）
6　アジア太平洋500・400・300・250hpa 高度・気温・風・24時間予想図（FUPA502・402・302・252）
7　国際線航空路予想断面図

2-4　航空気象予報向けの実況図・予報図
1　アジア500hPa、300hPa、天気図（AUPQ35）
2　アジア850hPa、700hPa、天気図（AUPQ78）
3　極東地上気圧・風・降水量、500hPa 高度・渦度12、24時間予想図（FXFE502）
4　850hPa気温・風、700hPa　湿数・上昇流、極東500hPa　気湿12、24時間予想図（FXFE5782）
5　日本850hPa 相当湿位・風12、24、36、48時間予想図（FXJP854）
6　アジア太平洋地上天気図（ASAS）
7　アジア太平洋海上悪天24・48時間予想天気図（FSAS24・FSAS48）

2-5　航空気象解説報
1　全国航空気象解説報
2　地域航空気象解説報

3.地震火山関連
3-1　航空路火山灰情報
1　はじめに
2　航空路火山灰情報発表までの流れ
3　気象衛星画像による火山灰の検知
4　火山灰の高さの決定
5　火山灰の拡散予測
6　航空路火山灰情報の種類と発表条件
3-2　降灰予報
1　降灰予報とは
2　降灰予報の特徴と発表の流れ
3　情報の見方
4　降灰量階級表

※ 配送時間・日にち指定・代金引換などが無く１〜３冊「厚さ３センチ重さ４キロ」までなら「レターパックライト・投函のみ」370円がお勧めです。